
首絞めプレイは、「脳への届く酸素量を減らす」行為です。
首絞めプレイは「首を絞めているというシチュエーションを楽しむ」ためと「脳内分泌物の作用を楽しむ」ための2つの要素が掛け合わさり快感に繋がります。
また、SMプレイはハードなプレイも多く、かなり非日常的で通常のプレイでは味わえないような快感を味わうことができます。
ただし、「ただ首を絞めると楽しいらしい」という単純な興味から首絞めプレイを行うと、認識と実際のプレイにずれが生じ、不慮の事故が起きる可能性があります。
首絞めプレイは非日常的で楽しい分、リスクもかなり高いため、プレイを行う前にはしっかりとやり方を知った上で、また事前に決めておくべきルールなどもあります。
そんな中で今回ご紹介するのは、間違えれば最悪の場合死に至ることもある”首絞めプレイ”です。
今回は、首絞めプレイの正しい方法と注意点をご紹介してまいります。絞める側も、絞められる側も、安全に気持ちの良い首絞めプレイを行えるようしっかり確認をしてからぜひご体験くださいませ。
首絞めプレイってどんなプレイ?
SMプレイに興味がある方であれば誰しも耳にしたことがあるであろう、首絞めプレイですが、そもそも首を絞めてなぜ快感になるのでしょうか。
快感どころか、痛みや苦しみにつながってしまうリスクも高いプレイです。
首を絞めることでどんなところに興奮するのか、気持ちよさを感じられるのかを正しく把握していないと、プレイがエスカレートして相手を傷つけてしまう可能性があるのです。
首絞めするシチュエーションがエロい
首絞めプレイは、絞める側、絞められる側が存在しており、この非日常的なシチュエーションに興奮するプレイの一種になります。
特に急所でもある首に触れられる行為は、本能的に恐怖感や嫌悪感を抱きやすいもの。
しかし、人間はその恐怖感・嫌悪感・罪悪感にこそ興奮のスパイスとして楽しむことができる生き物。だからこそ成り立つプレイでもあるのです。
また、SM的な観点からは、首を絞める側は支配感などを満たすことができたり、首を絞められる側は支配されている感覚を味わうことができるのです。
首絞めが快感になる理由
次に物理的な身体の仕組み的な快楽についてご説明いたします。
首を絞めると、血流や呼吸を多少止めることになるので、脳に届く酸素量が減ります。
酸素が十分に行き渡らない状態になると、脳内ではドーパミンやβ-エンドルフィン、セロトニンなどが活発に分泌される状態になります。
これらの分泌物は、脳内麻薬とも呼ばれるもので、とても強い快感を与えます。
ただし、このような状態・症状は確実に引きおこるものではなく、個人差も大きいと医学では発表されています。


首絞めプレイは危険なプレイ
冒頭にも書きました通り、首絞めプレイは様々なリスクを伴いますが、最大のリスクは「死」です。
脳への酸素供給が長時間されないと、人間は死に至ります。
もしこれから首絞めプレイをしたいと思っているのであれば、「かなりリスクの高い危険なプレイである」という認識を持って取り組みましょう。
改めて首絞めプレイで伴うリスクを以下の3つにまとめました。
失神・意識消失のリスクがある
首絞めプレイについて調べてみると、体験者の声として「失神するくらい気持ちがいい」という感想や、「失神したい」という願望が目に止まります。
実際に、首締めプレイでは、脳への酸素供給が極端に減っているので、失神してもおかしなことではありません。
ただし、「失神=気持ちがいい」という認識で、失神を目指すのはかなり危険です。
頸動脈洞反射(けいどうみゃくどうはんしゃ)という身体の反応による失神の場合、眠るような快感が伴うとも言われています。しかし、結果として酸欠と副交感神経優位によって低血圧となり失神するということも少なくはないようです。
もしパートナーが意識を失ってしまったら、すぐに救急連絡をとって、指示を仰ぎましょう。リスクや知識が何もない上で、見様見真似で首絞めプレイを行うことはかなり危険ということが、伝わっていますでしょうか。
首の骨を折ると最悪、死に至る場合もある
そして首の絞め方次第では、首の骨を折ってしまう可能性があります。
首の骨は、よほどの力をかけなければ、通常時折れることはありません。
ただし、首絞めの際、男性が体重をかけて行うと、そういった事故が起きえないとは言い切れません。
脳にダメージが蓄積すると重大な後遺症になるリスクがある
何度も低酸素状態になると脳にダメージが溜まります。
その結果、日常での物忘れや身体動作に不自由を引き起こしたりするリスクもあります。
なぜそのようなことが起きてしまうかというと、人間の細胞には、身体が成熟してから分裂や代謝をしない細胞があるため、治療をしたとしても直ることなく、ただダメージが蓄積されて、死ぬまで神経細胞は変わらないためです。

首締めプレイのやり方と注意点
前述してきました通り、首絞めプレイは他のSMプレイと比べてもかなりリスクも高く、正直リスクをゼロにすることはありません。
ただ、リスクを減らす方法はありますので、正しい首絞めの方法と注意点をご紹介します。
事前に目的共有をする
このプレイに限るわけではありませんが、相手が首絞めプレイをやりたい!と言っていないにもかかわらず勝手にプレイに組み込むようなことは辞めましょう。
まずプレイに入る前に、今日は首絞めプレイをやりたい!とお互いの許可が取れてから行うことが基本です。
よほどのドM気質の人であったとしても、急に首を絞められたら恐怖感や嫌悪感を感じ、興奮以上に冷めてしまいます。
危険を感じた時のSTOPサインを決めておく
首絞めプレイの合意がとれた上で、プレイを始めますが、万が一危険を感じた際に出す、緊急停止サインを事前に決めておきましょう。
もしそのサインが出た場合には即座にプレイを中止しましょう。
言葉を発するなどは、難しいかもしれませんので、足をばたつかせる、相手の身体を叩くなどといった体で示せるサインにしましょう。
緊急サインももちろんですが、相手の表情や身体の動きも判断基準となりますので、なるべくお互いの表情が見える体勢で行いましょう。
道具を使って首を絞めるのは絶対にNG
首絞めプレイと言ったら、基本手で行いますが、中には日もやネクタイ、ベルトなどで絞めようとする方もいるようです。
手で行うと、危険サインが出たらすぐに止めて緩めることが可能ですが、道具を使って縛っていると、即座に緩めることができない場合もあります。
たとえ首絞め経験が長い人だとしても、首絞めプレイに関しては手で行いましょう。
どうしてもマンネリ化してきたら、目隠しをしたり、身体の一部を手枷や足枷などのグッズを使用して行うことをおすすめします。


M男必見!首絞めプレイを安全に楽しめるM性感がおすすめ
今回は、首絞めプレイの魅力やリスクなどについてお伝えしてきました。
ちょっと苦しいことが興奮する方もいて当然です。
ただ、全くの未経験者同士で行うのはかなりリスクも高いプレイです。
もし首絞めプレイを経験してみたいのであれば、専門のSM店やM性感などのお店で程度をわかっている経験者の方にお願いをするのが、一番安心、安全でしょう。
絞められる側も絞める側も、自分の身を守るために。
お互い安全に気持ちよくなれるために、正しい方法で楽しみましょう。
