
今回は風俗とは少し離れてしまうものの、皆さんに関係のある不妊についてのお話です。
自慰行為やパートナーとの性生活、また風俗店を利用する上で射精を行っていると思いますが、射精によって体外に出された精子のことをご存知でしょうか?
コンドームを着用せずに膣内で射精をすれば高確率で妊娠すると思っている方も多いのではないでしょうか?
しかし、近年では子供が欲しいのに子供を授かれずに悩んでいるカップルも多くいるようです。
ということで今回は、不妊といっても、男性側にも問題のある「男性不妊」について詳しく書いていきたいと思います。
今後結婚したいパートナーがいるという方、現状子供が欲しくても授かれないと悩んでいる方は参考にしていただけたらと思います。
精子の基本知識
そもそも精子はどこで作られ、体外に射精されるまでどれくらいの期間が必要なのか、また射精後の精子の寿命などはご存知でしょうか?
ということで、男性不妊のお話に行く前に、精子についてのイロハをお伝えいたします。
精子が体外に出るまでの流れ
精子は、男性の睾丸という部分で作られています。その後副睾丸というところに運ばれてから10〜20日ほど蓄えられます。
この期間、精子は熟成されることで、膣に入ってから卵子と出会うために必要な前進運動能力などを身につけます。
その後、精管と呼ばれる管を通って、精嚢から分泌される精嚢液によって成熟し、さらに前立腺から分泌される精漿と混ざり合うことで精液となります。
精子は、作られてから体外に排出されるまでは約70日かかっており、1回の射精で放出される精子の数は1〜4億個と言われています。
射精後の精子の寿命
目では確認できませんが、精子は生き物で、動いています。
体外に膣内に放出されてからずっと生き延びれるわけでもなく、精子の寿命は3日〜7日と言われています。
1〜4億個の精子が放出されても、卵子に出会うまでに息絶えてしまう精子も多く、妊娠というのは、その中でもたった一匹生き抜いた元気な精子であるのです。
妊娠の仕組みについては以前の記事でもご紹介していますので、ぜひそちらも参考にしていただけたらと思います。

男性不妊ってなに?
精子について少し知ったところで、いよいよ本題である「男性不妊」についてのお話には行ってまいります。
不妊とは
まず「不妊」という言葉を聞いたことがある方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
不妊とは、妊娠を望んでいる男女が避妊をすることなく性行為を行っているにもかかわらず、1年以上経っても妊娠しないことを言います。
不妊は、必ずとも女性に原因があるとも言い切れず、最近では男性側に原因があることが半数であると言われているのが現状なのです。
加齢によるものや、ホルモンバランスの乱れ、女性機能、男性機能の低下によるものなど原因はさまざまです。
男性不妊とは
男性不妊とは先ほども少し書きましたように、男性側に不妊の原因がある状態のことを言います。
男性は、妊娠できないのは女性側に問題があると押し付けて、自分を疑うことはあまりありません。そのため、病院に行くこともなく、不妊の原因がわからないままになってしまうことも少なくはありません。
男性不妊の原因
男性不妊の原因は主に以下のようなものがあります。
性機能不全
そもそも、性的興奮をあまり感じなかったり、勃起障害の場合は、精子の数や前進運動能力の問題の前の段階になります。
勃起障害とは、E Dや早漏、遅漏など、また自慰行為では射精ができても、女性の膣内では射精することができないなどといった問題のことを言います。

造成機能障害
そして多くの原因が、精子を作り出す機能に問題がある場合です。
精巣や内分泌液に異常が生じて、このようなことが起こります。
精子は一度の射精で、1〜4億個の精子を発射しますが、平均よりも精子の量が少なかったり、精子の運動量がなくて、卵子がいるところまでの元気がなく途中で息絶えてしまうと、妊娠することはできません。
最近では「精子チェッカー」という、手軽に精子の健康状態がわかる検査キットも販売されています。
ストレス
また男性不妊の要因として、ストレスも挙げられます。
日々の疲れやストレスが溜まることで、性生活にも影響を及ぼします。
ストレスや過去のトラウマなどが原因になって、内臓が正常に動かなくなったり、男性機能も十分に活動しなくなってしまうのです。
男性不妊の改善策
男性不妊を改善する方法は、軽度の場合は普段の生活習慣を見直すことで改善する場合もありますが、中度、重度の場合は、医師の力が必要になってきます。
男性不妊の改善のために、ビタミン剤やサプリメント、漢方薬などが販売されていたりしますが、そういったものは根本的な原因の解決にはつながらないため、あくまで“補助”として服用していただけたらと思います。
不妊治療は、泌尿器科で受診することができますので、心当たりがあるという方は一度相談に行くことをおすすめいたします。
男性不妊の予防策
まだ男性不妊に困っているわけではないけれど、今後子供が欲しいと思っている方、また一度改善したという方は、以下のポイントに気をつけることで、男性不妊を予防することにつながります。
・軽い運動(ウォーキングなど)
・バランスの取れた食事
・1日7時間ほど、決まった時間に就寝、起床する
・長風呂、長時間のサウナは避ける
・自転車、バイクに長時間のらない
・お酒の飲み過ぎは避ける
・禁煙
日々の生活習慣の乱れが、精子の健康、体の機能に影響が出てきます。
ホルモンバランスを整えるためにも、規則正しい健康的な生活を心がけてまいりましょう。
また、長風呂や長時間のサウナによって、体が温まりますが、精子を作る精巣は高温に弱く、元気な精子を作ることができなくなってしまいます。
飲酒や喫煙は精巣だけでなく体の内臓に大きな負担がかかりますので、なるべく摂取しすぎないように心がけると良いでしょう。
男性機能を高めてより満足度の高い性活を
今回は、風俗から少し離れた「男性不妊」に関することをお伝えしてまいりました。
お客さんの中には、まだまだ若いのに中折れしてしまったり、十分に勃起しないという方もちらほら見えます。
自分の身体や異性の身体、妊娠などについては今まで学校などでも学んできていないため、わからないことも多くあると思います。
一昔前までは、性のお悩みをどこに相談するべきか、相談することは恥ずかしいことと思われていましたが、今やそうではありません。
クリニックや相談席るコールセンターなども多く存在してきておりますので、一人で悩まずお気軽にご相談くださいね!
