仕事をしていると生理が来てしまうと、困ってしまう人は多くいます。
しかし生理を留めることができないため、せめて早く終わらせる方法がないのか、必死に調べている女性も少なくないでしょう。
そこで簡単に終わらせる方法を調べてみましたが、結論から言ってしまうと、1つしかありませんでした。
民間療法のような気軽に試せる方法は、どれも医学的根拠はありません。
この1つだけの方法もリスクが付き物なので、自然に生理が終わるのを待つしか、無難な方法はないわけです。
- 生理を早く終わらせる方法は1つだけ…
- その方法もリスクがある…
- それ以外の方法は医学的根拠がない…
生理が長くなってしまう人の原因
そもそも生理というのは、なぜ起こるかわかっているでしょうか?
この仕組みを知れば、生理が早く終わらせるのが難しいのがわかります。
生理はただの血液というわけではありません。
子宮内膜がはがれて、それを外に出す作業がメインの体の仕組みです。
つまり短くさせるなら、子宮内膜がはがれるのを早める必要があります。
生理が始まってなかなか終わらない女性は、少なくともこの子宮内膜のはがれるスピードが遅いのが原因でしょう。
しかし今の医学で生理を早めるには、1つの方法しかありません。
始まって2週間以上続く場合は、病院に行って検査してもらいましょう。
- 子宮筋腫
- 内膜ポリープ
- 子宮系のガン など
少なくとも子宮に異常があるかもしれないので、病院で診てもらいましょう。
1週間前後なら問題ないので、ひたすら待って乗り越えたほうが無難な方法です。
【補足】逆に短い人もあまりよくない…
生理が短いから、私には関係がないと思う女性は、それはそれであまりよくありません。
そもそも生理が終わるタイミングは、「子宮内膜も含めた経血がで終わった時」です。
この場合も子宮系の病気などが考えられるので、この場合も念のため病院で診てもらいましょう。
- ホルモンバランスが乱れている
- 女性ホルモンの出が悪い
- 内膜癒着 など
他にもこのような原因が考えられます。
早すぎるのも問題なので、安心するのは早すぎるでしょう。
確実に安全に早く終わらせる方法はある?
生理が始まって1週間ほどでいつも終わるけど、仕事の関係で早く終わらせたいという女性も多いでしょう。
その場合は、ある1つ方法しか効果が実感できる方法はありません。
インターネットを調べるとたくさんの方法が紹介されていますが、どれも医学的根拠がなく、実用的な方法といえないからです。
ピルでも種類がありますが、女性ホルモンを少なくさせる効果があり、最大で4か月止める効果があるといわれるほどパワーがあります。
確実で効果的な方法はピルのみ
ピルというと、ネガティブな印象を持っている人も多いでしょう。
確かに妊娠させないための薬剤だけに、あまりいいイメージがわかないのもわかります。
しかし正しく使えば生理を早く終わらせられるので、悩んでいる女性は試してみてください。
何度も言っているように、生理は子宮内膜が全て排出できれば終わります。
早く終わらせたいのなら、子宮内膜の量そのものを少なくさせたらいいわけです。
OC (経口避妊薬)が子宮内膜の増殖を抑制することや子宮内膜からのプロスタグランディンの産生を抑制することが過多月経の軽減につながると考えられる。2 周期を超える OC 使用により月経血量が 43%減少したとの報告がある。
このようにピルを使えば、生理で出る経血が半分ほどになったという報告もあります。
もちろん医師に処方してしまう必要があるので、その手間が面倒かもしれませんが、それほどの効果があるのは確かです。
ピルを使うリスク
ピルというのは女性ホルモンそのものの量を減らす効果がある薬だけに、副作用があるのも事実です。
しかし「ピル=怖い」というイメージが先行しすぎています。
- 頭痛
- 胸が張る
- むくみ
- 不正出血(生理前の出血) など
これらの副作用が起こるのは、ごく一部です。
以下のように、多くの人が悩まされる副作用ではないので、そこまで不安がる必要もありません。
低用量ピルの副作用で多いのは悪心・嘔吐 1.2~29.2 %、めまい 0.2~1.0 %、ふらつき 0.3 %、頭痛・偏頭痛 3.4~15.7 %、にきび 0.1~2.9% です。
※引用:あおぞらクリニックより
また血栓症などの気になる副作用もありますが、定期的に病院で検診を受ければ、これも回避できます。
仕事のためにピルを使うからこそ、面倒でも病院で体の状態を診てもらいましょう。
生理を早く終わらせるために女性がしている対処法の例
早く生理を終わらせたい女性は、ピルを使ったほうが無難です。
しかしそれ以外でも方法があるかのように、多くのメディアで取り上げられているでしょう。
確かに多くの情報が出回っていて、効果がありそうに見えるのもわかります。
しかしどの情報も医学的根拠がない方法だけに、そこまで効果を期待しないほうがいいでしょう。
例01:経血を意識的に多く出すようにしている
生理は子宮内膜がはがれて、その経血を出しきれば終わります。
そこでどうにかして、経血を出す努力をすれば、早く終わるのでは?という情報が多くありました。
中には和式トイレのような踏ん張りやすい環境で、経血を出し切るといった人までいるようです。
しかし経血を意識的にコントロールするのは難しいのが、今の医学では常識となっています。
よく骨盤底筋を鍛えれば、生理が早く終わるといわれますが、これも医学的根拠がありません。
生理痛は緩和されるかもしれませんが、経血の量はコントロールするのは難しいでしょう。
無理に経血を早く出しきるといった方法は、難しいと考えてください。
それよりも経血が外に漏れないように意識したほうが、まだ現実的な対処法です。
そのためにタンポンや、月経カップを使ってみるといいでしょう。
例02:ビデを使って血を洗い流す
今のトイレには、ビデといった女性器を洗う機能がついています。
それを使って中に残った血を洗い流せば、生理が早く終わるといった方法も、意外に多く紹介されていました。
これもあまりおすすめされている方法ではないので、注意しましょう。
ビデはあくまで、膣や表面についた汚れを落とすのが目的で使われる機能です。
子宮内に溜まった経血を洗い流せないので、これもあまり積極的に使う必要はありません。
むしろ女性器内にいる体に必要な細菌が、一緒に洗い流される可能性もあります。
体調を崩す原因にもなりかねないので、注意しましょう。
とはいえ、血がキレイに洗い流されると、スッキリした感覚になります。
清潔に保つ意味でも、ビデを使うならおすすめの方法なので、極端に使いすぎないのなら試してみましょう。
例03:生理グッズを使ってみる
生理グッズの中には、生理が早く終わらせると謡って、販売されているものがあるかもしれません。
しかしどれも医学的根拠がないものばかりです。
- 布ナプキン
→清潔感は出せるが、お腹が冷えないから生理が早く終わるのは嘘…。 - 月経カップやタンポン
→出てきた経血を外に出さないが、子宮内の経血が減るわけではない…。 - 膣内洗浄グッズ
→膣内がキレイになるのは確かだが、子宮内の経血は減らない…。
このように説得力に欠ける内容ばかりなので、生理を早く終わらせたいがために、無理に購入する必要はありません。
スッキリ感が出せるので、そういう意図で利用するのは正直アリだと思います。
使い方を間違えないように試してみてください。
極端に生理が短い場合や長いのなら病院へ…正しい生理周期とは?
生理を早く終わらせるためには、基本的にピルを使うしか方法がありません。
どれも医学的根拠がないため、効果を実感するのは難しいでしょう。
またピルを使うと、生理が早く終わらせるのは確かですが、異常に早く終わる場合も要注意です。
上記の日数より短い場合や、長くなり過ぎるのもあまりよくありません。
すぐに病院に行って診てもらうようにしましょう。
もちろんピルにも副作用があるので、生理を短くさせたい人も、病院に行って定期的に検診を受けてください。
安心して仕事を続けられるように、積極的に通ったほうが無難です。